【教育知識】プラスのストローク、ゲームなどの例〔ロールプレイ〕

hidamari

昨年だけでなんと1,500,000段販売!【グルメ杵屋のこだわりおせち】

具体的な関わり方を台本にしてみました。こんな感じでいかがですか? 普段の言葉がけなどに参考にしてください。

交流分析による「タイプ」による言葉の例

1 CP(批判的心理からくるもの

 ;「厳しいお父さん」という感じで理屈っぽく、嘲笑的に、批判的に、威圧的に・・・

    そんなこと当然だろ。 屁理屈言うんじゃない。 時は金なり、と言うじゃないか。

    親の言うことを聞きなさい。 また、失敗したのか、だめだなあ。

    ばかだなあ、おまえ。  そんなことしてると後で後悔するぞ。

    おまえなんかにできるもんか。 この前教えてやったじゃないか。 

    あんなことじゃだめだ。 言ったことにさからうのか。 これをやりなさい。

2 NP(母性的な親心)からくるもの「やさしいお母さん」という感じで。 

    大変だったねえ。  さびしかったんだね。 かわいそうに。 本当に良かったね。

    いい子だね。 心配しなくていいよ。 がんばろうよ。  よくやったね。

    その通りだよね。 まかせておきなさい。 

3 A からくるもの

  ; 落ち着いた冷静な大人の態度で

    まあ、まてまて。 誰がそういったの?  いつ、そうしたの? いくら使ったの?

    私はこうだと思うよ。  具体的に言うと。 よく考えてみよう。

4 FC からくるもの

; やんちゃな子どもの遊び心で。

    すごーい!  それ好きだよ。  私、大嫌い。  お願い、やって!  助けて!

    痛い!  へえー!   うれしい!


5 AC からくるもの

 ; 手のかからない良い子の気持ちで。ボソボソ、自信なく、暗い感じで。

    どうせ、ぼくなんかだめなんです。  よく分かりません。 

だれも分かってくれないんですよ。 悲しいなあ、  さびしいなあ

もういいよ。  困るんです。  くやしい。 

ストローク

6   肯定的「+」ストローク

よくがんばったね。 すごいね。 たいしたもんだなあ。 いい子だね。 大好きだよ。

  おまえならきっとできるよ。 すばらしいなあ。  すてきだね。 かわいいね

  努力のかいがあったね。 こんなにできたんだねえ。 上手だねえ。 やさしいね。

7   否定的「-」ストローク

  だめだな、おまえは。 また失敗したか。 どうしてできないの。 まだできないの。

   悪い子だな。  なんてやつだ。 おまえなんて嫌いだ。 ばか。

~ 交流のうまくいくとき、いかないとき ~

8-A 子どもと母の会話  ~家での夕食時 ×

子; ねえ、お母さん。若いときは、どんなタレントのファンだったの?

   昔はどんな歌がはやっていたのか、教えてよ。

母; そんなことより、もうすぐ期末テストでしょ。はやくご飯食べて勉強しなさいよ !

子; わかってるよ。でも、少しカゼ気味で熱があるみたいだから、早く寝たいなあ・・・

母; だから、今朝言ったじゃない。天気予報悪いからカサ持っていきなさい、って。

  言うこと聞かないから、カゼなんかひくんだよ。どうするの、テストあさってじゃない!

子; わかってるよ、うるさいなあ!! むかつく!! (プイっといなくなる)

B 子どもと母の会話  ~家での夕食時 ○

子; ねえ、お母さん。若いときは、どんなタレントのファンだったの?

   昔はどんな歌がはやっていたのか、教えてよ。

母; そうねえ、郷ヒロミとか、西条秀樹とかかなあ、 !

子; へ~! 郷ヒロミって、今はヒロミ ゴーっていう人?

母; そうそう、すごい人気だったんだよ!ちょっとお父さんが似ていてね・・・

子; へー、その頃知り合ったんだ、ふ~ん・・・

あぁ、あさってからテストなのに少しカゼ気味で熱があるみたい。早く寝たいなあ・・・

母; どれどれ、・・・あ、ほんとだ。少し熱があるね。だから、今朝言ったじゃない、天気予報悪いからカサ持っていきなさいって。なるべく早く寝なさいよ。あったかくしてね。

子; うん、でも少し勉強してから寝るね。

母; そう、じゃあ、何かあったまる夜食作ってあげるね。

自律神経の調整なら【Cure:Re THE MAKURA】におまかせ!

9-A 生徒と教師 ×

教師; 花子。また、保健室で休んでいるのか。そんなことばかりしていると、勉強が遅れて後で大変になるぞ。

花子; 先生、教室にいるとお腹が痛くて困るんです。まわりの目が気になって・・休ませてください。

教師; そんなに心配ばかりしているから、かえってだめなんだ。人の目なんて気にしないでがんばれよ! さ、行こう。

花子; (動けず、しくしく泣き出す)

B 生徒と教師 ○

教師; 花子。また、保健室で休んでいるのか。どこか、つらいのかい?

花子; 先生、教室にいるとお腹が痛くて困るんです。まわりの目が気になって・・休ませてください。

教師; そうか、まわりの目が気になって、お腹が痛くなるのか。それは大変だなあ・・・

花子; そうなんですよ。なんか私の居場所が教室にないみたいなの・・・・

教師; そうか、そう感じているんだね。今度、放課後ゆっくり話そうか。どう?

花子; はい。

10-A  親と教師 ×  

教師; いやー、太郎君のことなんですが、また、授業を抜け出してタバコをすっていたんですよ。

母; すみません。迷惑をかけて・・・・・・・・

教師; 毎週のように、繰り返しているんですけど、お家の方では指導していただいているんでしょうか。学校としても、大変困ってるんです。

母 ; ええ、そのつど言うんですけど、ものすごく反抗するんですよ。父親ももうサジを投げてしまったようで、・・・ いったいどうしていったらいいでしょうかねえ・・・(すがるように)なにか、よい方法がないでしょうか。?

教師; とにかく、子どもに負けないよう、しっかり指導お願いしますよ。

    このままじゃ、将来が心配ですよ。

母 ; 無言でうつむく。

B  親と教師 ○  

教師; いやー、太郎君のことなんですが、また、授業を抜け出してタバコをすっていたんですよ。

母; すみません。迷惑をかけて・・・・・・・・

教師; 毎週のように、繰り返しているんですけど、お家の方ではどんな様子ですか?

    お母さんも、大変なんじゃありませんか? 先が見えないようで。

母; ええ、そのつど言うんですけど、ものすごく反抗するんですよ。父親ももうサジを投げてしまったようで、・・・

(すがるように)いったいどうしていったらいいでしょうかねえ・・・なにか、よい方法がないでしょうか。?

教師; なるほど、お宅でも悩んでいらっしゃるんですねえ。つらいところですよねえ。

母; そうなんですよ。

教師; 今度、お父さんもご一緒にお話しませんか。その上で学校と家庭でできることは何かさぐってみませんか、ご一緒に。

母; はい、是非そうしてください。

最大53%OFF!高級レストランをお得に予約!

11-A  夫 婦 ×

妻; お父さん、今日、太郎のことでまた学校に呼び出されたのよ。

   また、タバコ吸ってたって・・・家でちゃんと指導しろ、って怒られちゃった。もう、針のムシロだったわよ・・・・切なかった。(ちょっと涙ぐむ)

夫; またか・・・おまえ、いつも太郎になんと言ってるんだ ? 

妻; 言ったってきかないわよ、今は。 もうどうしていいかわからないわ。

   恥ずかしくて、表も歩けない気分よ! もう泣きたいわ・・・・

夫; 子どものことはお前に任せてあるんだ。しっかりしろよ。

妻; 何言ってるのよ。あなただって親でしょ。

夫;(やや大声で)俺は会社のことで精一杯だ。おれがしっかり稼がなきゃ、お前らメシ食っていけないだろうが! 

妻; 私だって、どうしていいか分かんないのよ!

B  夫 婦 ○

妻; お父さん、今日、太郎のことでまた学校に呼び出されたのよ。

   また、タバコ吸ってたって・・・家でちゃんと指導しろ、って怒られちゃった。もう、針のムシロだったわよ・・・・切なかった。

夫; またか・・・そりゃ、おまえつらかったろう。ご苦労だったな。 

妻; ほんとう・・・ もうどうしていいかわからないわ。

   恥ずかしくて、表も歩けない気分よ! もう泣きたいわ・・・・(ちょっと涙ぐむ)

夫; たしかに近所の目も気になるよなあ。 本当に困ったなあ・・・

妻; 学級担任が、今度お父さんとも会って、3人で相談したいって言ってるけど・・・

夫; そうか、・・・よし、今度の金曜日、早く帰れそうだから、その日の夕方でどうだ?

妻; じゃあ、連絡してみるわ。頼むね、お父さん。

12-A  子と親 ×

子; お父さん、ぼく高校に行かないで、美容師の修行しようと思うんだけど、どう?

父; ( やや嘲笑的に )お前がカリスマ美容師になろうっていうのか。

子; 努力すれば、きっと夢じゃないと思うんだけど。

父; もっと、真剣に将来のこと考えろ。腕一本で食っていくってのは大変なことなんだぞ。

   バカみたいなことばっかり言ってないで、しっかり勉強しろ。おまえ、今の成績で受かる高校があるのか? 

子; ぼくは、はやく修行して技術を身に付けたいと考えたんだけど・・・・

父; 何を言ってるんだ。いまどき、高校ぐらい出ないで社会で使い物になるもんか。

子; ちぇ、もうお父さんには相談なんかしない!

B  子と親 ○    

      

子; お父さん、ぼく高校に行かないで、美容師の修行しようと思うんだけど、どう?

父; (あくまでまじめな態度で)ほう、そうか。美容師にねえ。中学卒業してすぐに、というんだね ?

子; うん、努力すれば、きっと夢じゃないと思うんだけど、カリスマ美容師も。

父; なるほど、カリスマねえ! そりゃ、楽しみだなあ!

子; ぼくは、はやく修行して技術を身に付けたいと考えたんだけど・・・・

父; なるほど、修行は早い方がいいと思ってるんだな。

子; そうそう。そう思わない ?

父; よし、お前の考えはわかった。ところで、実際どうしたら美容師になれるのか調べてみたかい?

子; それはまだだけど・・・どうしたらいいんだろ・・・

父; そうか。じゃあ、今度の日曜日に知り合いの美容院に行って、ちょっと話を聞かせてもらおうか。

子; うん、分かった。

不毛な交流「ゲーム」の例

*学校での「ゲーム」

13 大騒ぎのゲーム ~ツッパリ、授業妨害など

(授業中のこと)

教師; はい、それではプリントの問題をやりましょう。

生徒; (大声で)あー、おもしろくねえ。こんなの、やってらんねえよ!うざってー!

教師; おいおい、騒がないで。やりもしないうちから、何言ってるんだ!やってみろ!

生徒; やだね! おう、たまには体育館で遊ばせろや。なあ、みんな !

教師; (やや怒り声で)今は、国語の授業だろ。もうすぐ、受検なんだぞ。しっかりしろ!

生徒; うっせーなあ、だいたいお前ムカツクんだよ! 受検、受検とヨー!

教師; なんだ、その口のききかたは!!

生徒; なんだー、やるかあ!!!!!

14 道化者(間抜け者)のゲーム

 (終学活の連絡で)

教師; では、明日は遠足ですので、くれぐれも弁当を忘れないようにネ。

生徒; 先生、質問! 飲み物はお茶しかだめなの?

教師; お茶でも、水でもいいんだよ。

生徒; じゃ、スポーツドリンクは?

教師; ああ、それでもかまわないよ。自分で判断しなさい。

生徒; じゃ、ウーロン茶は?

教師; いいよ!

生徒; (調子に乗って) 「飲むヨーグルト」でもいいの、先生。 粉ミルクは?!

教師; (いらいらして)ちょっと、常識で考えなさい、ふざけるんじゃない!!

15 「仲間割れ」のゲーム

(教師の会議で)

教師1; 最近の太郎の行動はとても見過ごすことができません。授業はさぼって、タバコはすう、教師にはたてつく、ガラスは割る、給食は人の分まで勝手に食う・・・・

     いったい、担任はどういう指導をしてるんですか。

担任; いや・・・太郎には太郎の悩みがあるようなんですよ。今、そこらあたりを必死にとらえようとしているところで・・・・

教師1; そんな、のんきなこと言ってるうちに、まわりはどんどん迷惑してるんですよ。ほかの生徒の学習が遅れたら、どうするんですか !

担任; そうは言っても、あの子の問題だって放ってはおけないでしょう。太郎だっていいところもあるんですよ。仲間思いのところもずいぶんあるんです。

教師1; 授業さぼって保健室にばかりタムロしているようだが、甘やかしではありませんか。養護教諭が、あのグループにこびるような態度とるから連中は調子に乗るんだよ!

担任; そうは言っても、太郎たちは保健室でだけ、本音を話してくれるんですよ。もうすこし、太郎たちとも触れ合ってみたらいかがですか。

教師; とにかく、校長! 一刻も早く、連中をおとなしくさせるよう対策を打ってください!!

*教師の演じるゲーム

16  「友だち」のゲーム

 (夕方、偶然 会った生徒と教師)

生徒; おう、先生。どこいくの?

教師; やあ、太郎。夕飯食べに行くところだよ。

生徒; 先生、俺にもラーメンおごってくれよ。うちで食ったってうまくないしさ。

教師; うーん・・・よしよし、たまにはいいだろう。

生徒; さっすが先生! 話のわかるのはあんただけだよ。

教師; そうかそうか・・・ほら、この店うまいんだぞー。なんでも食べなよ。

    先生はビール飲ませてもらうからな。

生徒; 先生、ビールうまそうだなあ。おれにも一杯飲ませてくれよ。

教師; だめだよ、子どもなんだから。

生徒; なんだよ、いつも「俺たち仲間だよな」って言ってるくせに。このまえ次郎の件で力貸しただろう。いいじゃん、一杯くらい。

教師; しょうがないなあ、・・・じゃ、一杯だけだぞ・・・

生徒; さっすが、話の分かる先生だよなあ!! ・・・プハー! うめえなあ!!

17  「こんなに私が無理をしているのに」のゲーム

教師1; ねえ、どうしてうちのクラスはあんなにまとまりがないんでしょうかね。

教師2; そうだな、ちょっと落ち着かない感じがあるねえ。

教師1; ぼくは毎日学活の時に、まとまりやチームワークの大切さ、思いやりの必要性を話して聞かせてるんですよ。でも、あんまり聞いてくれないようで・・・

教師2; ほう、それは残念だね。

教師1; 学級だよりも毎日のように書いて、人間の生き方について一生懸命教えているつもりです。

教師2; なるほど・・・でも少し視点を変えてみたらどう? たまには気楽に遊べる時間を設定するとか、さ。あなたと本当は触れ合いたいんじゃないの?

教師1; そんなことしたって、うちはだめですよ、どうせ。

だけど、なんであんなに言い聞かせてるのに分かってくれないんだろう。今日の道徳の資料だって徹夜で作ったんですよ。なのに、終わったら、教室中にビリビリ破かれて捨てられているんですよ。切ないですよ。もう胃が痛くなりますよ。・・・・・・・

教師2; じゃあ、ちょっとリーダー的な生徒とじっくり話してみたら?

教師1; そんなことしても、どうせ無駄ですよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

18  「さあ、しぼってやるぞ!」のゲーム

( 体育館に生徒を集めて )

教師; よーし、みんな正座しろ ! 最近お前たちの態度をみているととっても我慢できない。 清掃はいいかげん、授業中は私語ばっかり、服装は乱れてきている。

    (ネチネチと)いったい、どうなってるんだ ! 中には髪を染めているものもたくさんいる。

    ピアスはするは、化粧はしているは、そんなのはみんな気持ちのたるみだ!

生徒; (ひそひそと)

   A, (なんだい、あのセンコー、まわりに教師が集まってるときは、えらく強気じゃねーか。)

   B, (そうだよな、いっつもネチネチとくどいんだよな。・・・)

   A, (まったくな、とにかく早く終わしてくれよ、足がいてーよー・・・・)

教師; こら! そこ。なにしゃべってるんだ!! だいたい、そういう態度だから・・・!

*家族の間で

19  不登校の子への「問い詰め」のゲーム

( 夕食時に )

子; わたし、あした学校に行こうかな・・・

母; え、そうなの。やっとその気になったの! よかった、うれしいよ、お母さん!

子; だから、7時には起こしてね。きっとだよ。

母; まかしといて!! (うれしそう)

  ( 次の朝 )

母; ほら、花子、7時だよ、起きなさい。

子;・・・・お腹が痛い・・・・

母; 何言ってるの、今日は学校行くって、夕べ約束したじゃない !

   がんばって起きてみなさい。

子; お腹が痛くて起きれない。今日は休ませて・・・・・・

母; また、そんなこと言って。お昼になればいつもケロッとしてるじゃない。

子; だって、ほんとに痛いんだもん!

母; きのう、約束したでしょう! 行くっていったでしょう!

子; お腹痛いっていってるでしょ!! お母さんなんて大嫌い!!!!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ゲーム」のやめ方

 学校での「ゲーム」

20  大騒ぎのゲーム 

 (授業中のこと)

教師; はい、それではプリントの問題をやりましょう。

生徒; (大声で)あー、おもしろくねえ。こんなの、やってらんねえよ!うざってー!

教師; (落ち着いて)おいおい、騒がないで。どうした、勉強する気が出ないのかい ?

生徒; そうだよ、たまには体育館でバスケでもしようよ。! 

教師; ふーん・・・思いっきり、体動かしたいの?

生徒; そうだよ、どの先生も「受検が近いから、」って言うし、親も口うるさいし。

教師; なるほど、ストレスたまってるんだなあ・・・・・・・

生徒; そうなんだよ・・・・・・・・・

21  道化者(間抜け者)のゲームに対して。

   (終学活の連絡で)

教師; では、明日は遠足ですので、くれぐれも弁当を忘れないようにネ。

生徒; 先生、質問! 飲み物はお茶しかだめなの?

教師; お茶でも、水でもいいんだよ。

生徒; じゃ、スポーツドリンクは?

教師; ああ、それでもかまわないよ。自分で判断しなさい。

生徒; じゃ、粉ミルクは?

教師; おやおや粉ミルクか・・・ 君はところで、何を持っていったらいいと思うの?

生徒; そうだなあ、おにぎり持っていくから、お茶がいいかなあ・・・

教師; そう、それはいいね。明日晴れるといいね。楽しみだねえ!

生徒; うん!

22 「仲間割れ」のゲームに対して

教師1; 最近の太郎の行動はとても見過ごすことができません。授業はさぼって、タバコはすう、教師にはたてつく、ガラスは割る、給食は人の分まで勝手に食う・・・・

     いったい、担任はどういう指導をしてるんですか。

担任; いや・・・太郎には太郎の悩みがあるようなんですよ。今、そこらあたりを必死にとらえようとしているところで・・・・

教師1; そんな、のんきなこと言ってるうちに、まわりはどんどん迷惑してるんですよ。ほかの生徒の学習が遅れたら、どうするんですか !

担任; ・・・なるほど、あなたは他の生徒のことも心配しているわけですね。

教師1; そうそう。授業さぼって保健室にばかりタムロしているようだが、他の生徒にシメシがつかないじゃないですか。「なんであいつらばかり、だまって遊ばしてるんだ」って聞かれて困りましたよ、さっき。

担任; なるほど、うまい答え方があるといいですよねえ・・・太郎たちは保健室でだけ、本音を話してくれるんですよ。それも含めて、皆さんと今後のことについて相談させてもらえませんか。

教師; そうだね、近いうちに相談しましょう。

23 「友だち」のゲームに対して。

 (夕方、偶然 会った生徒と教師)

生徒; おう、先生。どこいくの?

教師; やあ、太郎。夕飯食べに行くところだよ。

生徒; 先生、俺にもラーメンおごってくれよ。うちで食ったってうまくないしさ。

教師; うーん・・・でも、もう7時過ぎてるんだぜ。うちには帰らないのか。

    ご飯、もうできてるだろう?

生徒; だって、うんまくないもん。

教師; そうか、あんまり夕ご飯の時、いごこちが良くないのかな。

生徒; そうなんだよ、いつも食事のたびに説教されてみなよ、たまんないぜ。

教師; なるほど、じゃあ明日その話、聞かせてくれ。これからは大人の時間で俺は一杯やるんだから、邪魔すんな。またな。

生徒; なんだよ、いつも「俺たち仲間だよな」って言ってるくせに。

教師; よーし、お前が二十歳になったら、乾杯しようぜ!!

生徒; わかった、じゃあね。さよなら!

家族の間で

24  不登校の子への「問い詰め」のゲームに対して。

( 夕食時に )

子; わたし、あした学校に行こうかな・・・

母; え、そうなの。やっとその気になったの! よかった、うれしいよ、お母さん!

子; だから、7時には起こしてね。きっとだよ。

母; まかしといて!! (うれしそう)

  ( 次の朝 )

母; ほら、花子、7時だよ、起きなさい。

子;・・・・お腹が痛い・・・・

母; おやー・・・・また、お腹が痛むの。

子; お腹が痛くて起きれない。今日は休ませて・・・・・・

母; 起きれないほど痛いのね。困ったねえ。

子; そうなの、だから今日は側にいて、お母さん。

母; じゃ、お腹さすってあげようかね ? 

子; うん、ありがとう・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「+のストローク(肯定的な刺激)~ プラスの面を見とる力を!

 25  × 「-のストローク」だけの まずい例

母; 今日、国語のテスト返してもらったでしょう。見せてちょうだい。

子; うーん、あんまり良くなかったんだけど・・・(しぶしぶ出す)

母; 何、この点数は ! 平均点よりずっと下じゃない! こんなことでどうするの!

   もうお母さん、恥ずかしくて町を歩けないよ。何やってるの!本当にだめな子だねえ!

26  ○ 「+のストローク」に変換する例

親; 今日、国語のテスト返してもらったでしょう。見せてちょうだい。

子; うーん、あんまり良くなかったんだけど・・・(しぶしぶ出す)

親; おやおや、たしかにあまり良い点じゃないねえ・・・ ああ、でも、こんな難しい漢字がよく書けたねえ。

おや、この文法の問題もマルがたくさんついてるじゃないの。

子; だって、それは簡単なんだよ。

親; それでも、マルだもん。よかったねえ。次はきっと今回より良くなるよ。

子; (ほっとしたように)うん!

27  ×「ほめたつもりが・・・・」の例

親; 今日、国語のテスト返してもらったでしょう。見せてちょうだい。

子; うーん、それほど良くなかったんだけど・・・

親; おー、85点か。 なかなかいいじゃないか。

子; (うれしそうに)そう? クラスでは5番以内にはいったんだよ! 今回はがんばったんだから!!

親; いいか、おまえ。おまえだってやればできるんだ。なのに、普段はゲームばっかししていて、予習、復習なんてしたためしがないじゃないか。せっかく、能力があったって努力しなければ、何にもならないんだよ。今回はちょっとがんばっただけで、これだけの点数が取れたんだ。次はもう少し普段から勉強して、90点以上を目指しなさい!

子; (不満そうに)ちぇ! (と、横を向いてしまう)

28 活躍させて育てる

親; (腰つらそうに)今日はお母さん、腰が痛くて動けないんだよ。すまないが夕飯作ってくれないかねえ・・・・?

子; えー、面倒くさいなあ・・・ 本当に動けないの・・・?

親; お医者さんに行ったら、2,3日安静にしてなさいって言われてきたんだよ。

子; しょうがないなあ・・・! 何を作ったらいいの? 

母; そうだねえ、何がいい?

子; お父さん、カレーが好きだから、それでどう?

母; そうだねえ! それなら家族みんなが好きだものね。

子; じゃ、買い物に行ってくるね !

母; うん、気をつけてね!!

   ( 夕食後 )

父; 今日のカレーはいつもの味とちょっと変わってたなあ・・・・

母; きょうはねえ、お姉ちゃんがみーんな作ってくれたのよ。

父; ほー、そうか! お母さんのとは、また一味ちがってて、うまかったぞ!

母; おばあちゃん、どう ?

祖母; うん、おいしかったよ! ごぼうのキンピラもおいしかったよ。これも作ってくれたんだよねえ・・

子; そうだよ! お母さんから聞いてね。ちょっと、しょっぱかったかな?

父; ううん、いい味だよ。よく、お母さんを助けてくれたね、ごくろうさん!

母; 本当に助かったよ、ありがとうね!

子; また、明日も作ってあげるね !                         (了)

コメント