【教育知識】家庭で楽しみながらできること! 

hidamari

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家庭で楽しんでやれること ~ 学校と家庭との連携のために ~

  • 子どもの存在感を高め自立心を育てるために家庭でやれそうな具体的な手だて 
  • * 心を扱う以上、失敗は許されないものです。クスリに例えれば、副作用の強い薬は避けて、効かなくても(失敗しても)害の少ない「漢方薬」のような方法を用いたらどうでしょうか?

1 傾聴的態度 ・・ 
 こどもの言うことを傾聴(けいちょう=心を傾けて聴く、という意味)に徹し、できれば1時間、最低でも15分くらいはきいてあげる覚悟で聴く。言葉の表面でなく、心底言いたいことを捉える努力をする。
 反論したくても、とりあえずガマンし、うなづいたり、「こう言いたいんだね?」と繰り返したり、納得できない言い分でも「言っている内容、言い分は理解したよ。・・」という感じで、「心」を聴く努力をする。分かってもらうと人は満たされ、素直な前向きの気持ちが生まれます。その時を待ちましょう。「親子で話し合いを」というと、どうしても親の一方的な話になり、こどもが欲求不満を起こしていることが多いようです。
 100回説教するより効果的。

2 あいさつ・・ こどもが返事をしようがすまいが、名前を言ってから「おはよう」「おかえり」を言ってあげる。

         もし、兄弟姉妹の中の序列意識で欲求不満を持っている場合は、時に一番初めに呼んであげるなどの工夫を。

3 食 事・・ 
  「食べ物は愛情の象徴」と言われる。「心のしこり」が堅い場合は、朝飯、夕飯は必ず作る。

 子どもが食べなくても、投げ返しても作り続ける!手作りに限る!!おにぎり一個、目玉焼き一つでもいいのです。 食べてくれなくても、めげない!1年間続ける覚悟で! 何をして良いか分からないときは、とりあえず、これから始めてみたらどうでしょう。

4 お茶会・・ 

 寝る前など、その子とだけの特別なお茶の時間を作る。おやつを用意する。できれば、やはり手作りのもの。「共同飲食はコミュニケーションの最良の方法」!
 決して説教ではなく、聞いてやる時間にする。または楽しい話題の時間に。「自分のためにスペシャルな時間をとってくれた」ということが心に響きます。

5 手伝い・・
       折りをみて、手伝いを頼む。かんたんなことでよい。

  • してくれたら、心から「ありがとう、助かったよ、うれしいよ・・」などとの+の言葉をかける。
  • 家族みんなで+の、温かい声がけをしてあげる。
  • きげんが悪くて、してくれなくても、おこらずに「じゃ、次は頼むね。」という程度であっさりと。深追いしない。

6 自己肯定感、存在感を高める工夫を!
      =父・母の権限を少しずつ譲ることで大人にしていく工夫を。

 例 ・夕飯の献立を任せる。相談する。作らせる。してくれたら家族みんなで認める。
     「花子が作ってくれたんだよ、(考えてくれたんだよ)」「おいしいねえ、ありがとう、ごくろうさん・・・」

   ・雪かきを任せる。 (時には、親が腰を痛めた、などのふりをして・・・)

    過保護、過干渉は育たない!

7 プラスのことばをたくさん与える = 心の栄養   叱る言葉の10倍に!

・・ ありがとう、 うれしいよ、 よくやったね、 助かったよ。がんばったね、 えらいね、 お前が元気でいてくれて、それだけでうれしい。 笑顔がかわいい。  など。

8 お父さんとの関係が難しい場合、距離がある場合
      直接の対話が難しいときは、お母さんが代弁する。

  「お父さんが○○と言ってほめていたよ、喜んでいたよ、さみしがっていたよ・・」
  子どもがよいことをしてくれたらお母さんがお父さんに伝えて褒めてもらう。それを子どもに伝える。

9 「川の字」作戦
   子どもが求めるなら、布団を並べて一緒にねてあげる。「もういいよ」と言う時がくるまで。「基本的信頼感」の回復。
   おふろも同様。

10 スキンシップ

「ちょっと足がいたいなあ・・」などとつぶやいた時がチャンス。「どれ、マッサージしてあげようか・・?」などといいながらさすってやる。「最近疲れた・・」「勉強がんばってるもんね。肩もみしてあげよう・・」など。 耳掃除などもよいスキンシップ。

11 「おまえがかわいい、大事だ、あいしてる、・・」というメッセージを常に伝え続ける

  *「指導」より「まず受容」。それも「あるがままのあなたで良い」という「無条件の受容」が大切。
  ×「良い子だったら、勉強できたら、愛してあげる」という「条件付受容」はいけない。

                                         などなど・・・・

 「私は親や家族から十分愛されている、受け入れられている、」という実感がこどもの中に育って初めて、「指導」を聞く素直な心、「もっとがんばってみよう、」という前向きな心が生まれます。そして「自分で考え、自分で決め、自分で責任をとる」という体験が自主性や自律心を育てます。
 思春期の今は、大人になろうと背伸びしたり、子どものままで甘えていたい、という中を揺れ動いています。
 また、今までの「育ちの歴史」の矛盾や欠けていた部分の影響が一気にあふれ出てくる時期でもあります。それらから、いわゆる反抗期も生まれてきます。

 行動や情緒に不安定さが見えてきたら、「育てなおし」「やり直し」「軌道修正」の良いチャンスと捉えましょう。だれもが、この思春期の危機を乗り越えてくるのです。いわば、「はしか」のようなもの。大人にするために必要な時代。それを上手に乗り越えさせてあげるのが大人のつとめです。そのためには、上記のような関わりが、案外、短期間で効果をあげるものです。
 子どものことで困ったときは、だまされたつもりでやってみてください。



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